着物はじめ
「お嫁入り」と「結婚」
「お嫁入り」って言葉、
この頃 使わなくなったって思いませんか?
家を代わるから、財産分けとしてのお嫁入り道具を持って行きました。
一生困らないようにとタンス、布団、電化製品、
着物も一式、実家のお母さまが作って持たせてくれたものです。
先々を考えて地味な柄を選んだものでした。
「ちっとも着なかったから、もったいないわ~」と
言われる方もありますが、
この時代は大切に育てた娘を一人新しい
“嫁ぎ先”に送り出す、
精一杯の親心の現れだったと思います。
着られる機会があれば、
ぜひとも一枚でも着て見せてあげて欲しいと思います。
わからないことは相談して下さいね。
ところで、今は二人の意思で“結婚”するんです。
でも今も変わらないのは自分のそばを離れ、
一人の女性として巣立っていく娘に何かしてあげたいという親の気持ち。
昔から「厄着(やくぎ)」と言われる
家紋の付いた着物ーお葬式に着る紋付、
結婚式に親族が着る留袖があれば、
あわてなくてもいいね。
結婚したら振袖は着られなくなるから、
訪問着があれば、
結婚式やお宮参り、子供の入学式や七五三に何回も着られるね。
と親が用意してくれたものです。
結婚という節目。
着物って一生の記念、
そしてプレゼントになると思います。
日本の大切な記念日(冠婚葬祭も)は着物と共にある
美しい文化だと思います。
*佐野*
更新日 | 2015/10/19
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箪笥敷き★和風総本家
2ヶ月ほど前、突然 !
「 和風総本家という番組を担当しています◯◯と申します。
お聞きしたい事が有るんですが 社長さんいらっしゃいますか?」
電話を代わると
「 箪笥敷きっていつ頃から使われていたんでしょうか?」と。
もう忘れていた6月11日、
和風総本家、「梅雨を支える職人たち」というタイトルで放送された着物用の箪笥敷き。
岡山県の津山市で和紙の材料に沖縄産のウコンと島根県産のゼオライトを混ぜ込んで作っています。
ウコンは虫除けに効果が、
ゼオライトは湿気の吸収に優れています。
黄色の和紙は3尺の長さに切られて使われます。
この説明に欲しかったんですね!
あの口ぶりでは古くから使われているという裏付けがきっと必要で電話が掛かってきたんだと思います。
ところで 箪笥敷きが使われる様になったのは意外に最近なんです!
昔はうちの祖母も新聞紙を敷いていたんです。
新聞紙は吸湿性も良く、インクが虫除けになるといっぱい使っていました。
そんな話をしたせいか、
和風総本家では いつから使い始めたか❓についてのコメントは一言もありませんでした (≧∇≦)
いよいよ梅雨ですね。
絹の着物に湿気は大敵です ❗️
紙箱に収納してあるのは紙が湿気を吸って保湿しているようなもの。
今のうちにタンスに入れてあげてくださいね。
更新日 | 2015/06/11
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シツケ糸どれを取ったらいいの?
「こんなブカブカになっちゃったーー !」
と お母さまが振袖を持っていらっしゃいました。
広襟の部分です。掛け衿も分かりますか?
細かい飾りじつけがしてあったのですが取ってしまわれました。
確かにブクついています。
「細かかったから取るのも大変だったのよーー」(苦笑)
「しつけ糸」は元々 仕立て易いように
縫い目や折り目などを仮に押さえ縫いをしておく為に縫っておくものです。
通常の絹の手縫い用の糸より細番手のものが用いられます。
新調された着物は型崩れを防ぐ意味でもしつけ糸が付けられたままで
呉服屋からお客様にお届けすることになるんです。
しつけ糸には2種類あります。
新しい着物を初めて着る時に取らなければいけないシツケと
飾りシツケと言って細かい「ぐし縫い」で施されたシツケでこちらは取ってはいけません!
女物の黒紋付や留袖には襟や袖口、裾などに
綺麗に点線の様に一直線に等間隔で並んでいるぐし縫いは正に芸術で、
コレが仕立屋さんの腕の見せ所でも有ります。
一般的に
大小躾けと言って 大まかな縫い目と細かい縫い目が交互に縫ってある躾は
初めて着る時に取ってしまいます。
仕立屋さんにもよりますが、袖周りと裾などに付いています。
コレを付けたまま着ているのはとても恥ずかしい事とされています。
だからこのお母さまは取るものを間違われたんですが、
その事を知っておられて苦労して取られたんです。
細かい綺麗なー取りにくい躾は取ってはいけません。
着物の縫い目が抑えてあったのにブカついてしまいます。
えりの裏側のシツケも皆取ってしまわれました。
襟の裏側は 普通は大小躾けで抑えてあります。
襟を折って着るのでコレは見えないので細かい躾にはなっていませんが
取るとブカブカになってしまうので取ってはいけません。
躾糸には2種類あること、くれぐれも忘れないでくださいね。
更新日 | 2015/05/16
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帯を切らずに軽装帯。「ひとり結び」
着物は着られるけど帯が大変 (−_−;)
帯さえ簡単に結べれば着物が着られるのに・・・
でも帯を切るなんて縁起でもない!
ましていい帯なんて切れませんよね。
山本呉服店では大女将、昌子が考案して
帯を切らずに綴じ付けるだけの加工で、
誰でも簡単に手結びしたように見える「ひとり結び」を作りました。
こんな形になります。
帯を畳んでお太鼓の裏側で綴じ付けてあるだけです。
前の部分はもう二重になっているので一回廻すだけでOKです。
とじを取って紐を外せば元の帯に戻ります。
では 「ひとり結び」を締めてみます。
まず 準備です。
帯枕に帯揚をかけ、お太鼓の中に入れます。
帯〆もお太鼓の中にかけておきます。
帯枕を持ってお太鼓を背負います。
<帯揚の色が見にくかったので紺色に変えました。>
前で帯枕の紐を結びます。
この時 一旦バストの上で紐を結ぶと出来上がりがキレイです。
帯揚も軽く結んでおきます。
前の部分を前板に添って回します。
脇から後ろも背中に添って回します。
帯の下で紐を結び、帯の中へ入れ込みます。
帯〆を結びます。
帯枕の紐を結び直し、帯揚をキレイに整えます。
コレで出来上がり!
後ろも手結びしたように柔らかい形に仕上がっています。
見本は名古屋帯ですが袋帯(二重太鼓)も出来ます。
またポイント柄の柄合わせもお好みのまま!
体型に合わせていい柄を出すことが出来ますよ (*^_^*)
お手持ちの名古屋帯や袋帯でもひとり結びに加工できます。
「出来るだけたくさんの方に着物を着て欲しい❗️」
との思いで考案した「ひとり結び 」
ぜひ試してみて下さいね。
お問合せは
山本呉服店 揖斐本店
0585-22-0140まで
お電話ください。
更新日 | 2015/05/08
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振袖、階段の上り下りは。
初めて振袖を着られるお嬢さんが多い撮影会。
キレイに着られるように、
立ち居振舞いがキレイに見えるように
社員がお教えしています (*^^*)
階段の登り、降りの時は
バックや携帯は左手に持ちます。
振袖の袖の振り 、長襦袢が見える側を
右手で揃えて持ち、
両袖を左の腕に掛けます。
こうすると
階段で袖を擦ることも ありません !
空いた右手で
上前の端、一枚を少し引き上げて持ちます。
裾がヒラヒラせず 着物の裾も汚れません。
階段の上り下りで
これがスッスッと出来たら エレガントですね ❗️
ステキに 振袖を着こなして欲しいです (*^^*)
更新日 | 2014/11/03
カテゴリ | 着物はじめ
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