2023年4月
暑くなったら着物も衣替え 軽くて爽やか「単衣(ひとえ)のきもの」
昔から、6月1日、10月1日は『衣替え』と言い、学生さんの制服も夏服・冬服が替わったものでした。
今では温暖化が進み、ゴールデンウィークでも気温が30度を超える日があるほどになり、それに合わせて年々夏服の期間が長くなってきています。
洋服に衣替えがあるように着物にも衣替えがあり、『袷(あわせ)』から『単衣(ひとえ)』の着物に替わります。
着物も洋服と同じように夏の着物を着る時期が長くなっています。
本来は冬服だけど、ちょっと早めの5月から、10月中旬まで単衣の着物を着ます。
〈単衣と袷のちがい〉
一般的な着物は『袷(あわせ)』と言って、裏地(胴裏と八掛)のついた秋冬用の着物で、10月〜5月まで着ます。
それに対して『単衣(ひとえ)』は裏地をつけずに仕立て、5月〜10月中旬まで着ます。
基本的に袷の着物と同じ生地ですが、裏地をつけないので、ペラペラの薄い生地や毛羽立っている生地は不向きです。
シャンとした生地を選ぶと裾さばきが良く着やすい着物になります。
少し暑くなってから着るので、5〜6月に着る単衣は爽やかで涼しげに見える色柄を選ぶとより良いです。
同じように裏地をつけない着物の中でも、7月、8月の盛夏(せいか)と言われる季節は透け感のある『絽(ろ)』の着物を着ます。
〈単衣の着物 大活躍!〉
単衣の小紋や紬なら、母娘でおでかけ、ランチ会などカジュアルな場所に着ることができます。
昔から結婚式シーズントいえば、春や秋といわれていましたが、近年5月〜10月の暑い季節の結婚式も多くなってきました。
そんな時に袷の着物では暑くて大変!
留袖や訪問着を裏地をつけずに単衣で作るのがおすすめです。
結婚式、友人の結婚式におよばれ、お宮参り、お稽古事など、単衣フォーマル着物の出番も意外と多いものなので、1枚あると半年間重宝します。
〈肌着や長襦袢も涼しくしよう!〉
暑い時は何を着ても暑いので、中に着る肌着や長襦袢も夏用にして少しでも涼しく着る工夫が大切です。
肌着も汗をよく吸い、さらっとした生地のものにして、長襦袢も単衣や夏用にすると涼しく、過ごしやすくなります。
暑い季節の結婚式など、涼しく着られるようご相談も承ります。
ぜひ着物や帯、小物も持ってご来店くださいね。
更新日 | 2023/04/18
カテゴリ | 着物はじめ
注目度バツグン!春、夏、秋、コーディネートに差をつける『透けるコート・羽織』
着物姿を表す言葉で、「着物と帯」だけの着姿のことを『帯付き』と言います。
特に秋から春先の、洋服でもコートを着るような季節にコートや羽織を着ずに「帯付き」でいるのは、冬に薄いワンピースで外出しているような感じでかっこ悪いものです。
ですので着物の上に「道中着」「道行」「羽織」という”着物の上にはおるもの”を着ます。
では、「春夏は帯付きでいいよね?」というとそんなこともなく、秋冬に着るはおりものの生地とは違う、春夏用のコートや羽織を着るのが本当の着物のおしゃれです。
4月〜10月の暖かい季節もはおるものを着て、着物上級者のおしゃれを楽しみましょう!
【なぜ着るの?】
そもそも、なぜ季節にかかわらずコートや羽織を着るのでしょう?
①着物や帯を守るちりよけのため。
②着物+コートは正装の証。
③着物や帯が丸出し(帯付き)では色気がなくあか抜けてない。
など、ファッションとして着る以外にも、いろんな意味があります。
【春夏は透けるコート・羽織】
冬は防寒着として着る一面もありますが、春夏の透ける素材のものは着物上級者にこそ楽しんでいただきたいアイテム。
「みんなよりワンランク上のおしゃれを楽しみたい♪」
「見る人にも涼しげに見られたい!」
そんなあなたにオススメです!
〈加賀友禅 透けるコート・羽織生地〉
かすかに透ける生地に加賀友禅で染められた爽やかな色使いの柄がおしゃれなコート・羽織生地。
道中着、羽織、お好みでどちらにもお仕立てすることができます。
特注で加賀友禅の作家さんに手描きしていただいた、山本呉服店オリジナルの一点ものです。
〈透け感いろいろ〉
透け具合は生地によってさまざま。
よく透けるレースっぽい生地なら、着ている着物や帯の柄が透けて見え、より一層涼しげに見えます。
道中着、羽織、お好きなデザインでお仕立てすることができます。
透け感の少ない生地なら、7〜8月、盛夏の季節の着物として仕立てることもできます。
みんなと同じではイヤ!おしゃれを楽しみたい!という方にぜひ着ていただきたい透ける生地のコート・羽織。
山本呉服店池田店、きものやまもと北方店各店でご覧いただけます。
更新日 | 2023/04/18
カテゴリ | 羽織・コート
京都で着物を楽しもう♪秋冬着物の新作発表会「第46回 京裳苑」のご案内
~今年こそ京都へ行きた〜い!!〜
何か一つ欲しいものがあったら「京裳苑」で選びたい放題☆
「京裳苑」は着物好きにはたまらない1年に1度のお祭りです。
6月は着物のメーカーさんが1年間丁寧に作った秋冬物の新作を、業者に向けて一斉に発表します。
それをいち早くお客様に直接見ていただこうと始まったのが、今年で46回目となる
京裳苑(きょうしょうえん)」。
着物業界でNo. 1の歴史のある展示会です。
岐阜の着物専門店、山本呉服店が一社で主催し、京都の一流のメーカーさんたちがみやこメッセの広い広い会場に見渡す限り出品します。
会場では、メーカー関係なく自分の気に入ったものを組み合わせて全身スタイリングができますし、
機屋・染屋が直接出品するので、できたての新作が価値ある価格ででお買い物できます。