山本呉服店

2022年11月

山本呉服店流「腰ひも1本のラクな着付け」③道具の準備、足袋の履き方、肌着の着方

山本流「腰ひも1本のラクな着付け」。

サイズの合う長襦袢と着物が用意できたら、いよいよ着付けです。

 

《道具の準備》

着付けに必要な道具は、あらかじめ手に取りやすいように準備しておきます。

・腰ひも1本
・コーリン結び1組
・伊達締め1本
・前板
・半幅帯
・着付けクリップ

前板は椅子や机の上など手に取りやすい高さに置いておきます。

腰ひも、コーリン結び、伊達締めなどの長い物は、鏡やハンガーなどに立ったまま取れるように掛けておきましょう。

腰ひもや伊達締めの真ん中を持てるように掛けておくのがコツです。

着付け途中にかがんで取ったり、あちこちへ動くと着崩れのもとです。

道具の準備

半幅帯ではなく、名古屋帯、袋帯をする時には、

・帯枕
・帯揚げ
・帯締め

・お太鼓を結ぶ用の腰紐(仮紐)2本

が必要です。

 

 

 

 

《足袋、肌着》

①足袋の履き方

足袋をはく時には、しっかりお尻をおろして、足首が直角になるようにして履きましょう。

立ったままや、足首を伸ばしているとこはぜが掛けにくいです。

足袋からキレイに履けるようにしましょう。

 

① 履きやすいように、足袋を真ん中まで広げます。

② 足を入れます。

③ 足首が直角になるようにして、こはぜを下から掛けていきます。

 

正しい足袋の履き方

正しい足袋の履き方 下から掛ける2

 

下の写真は「間違った履き方」

間違った足袋の履き方 後ろから掛ける

こはぜを後ろから通そうとしたり・・・

 

間違った足袋の履き方 後ろから掛ける

上から掛けてはいけません。

 

 

②肌着の着方

ワンピースタイプ、上下分かれているものなど、肌着の種類はいろいろあると思いますが、

一番のポイントは「衿ぐりが深いこと」。

衿ぐりが浅いと、長襦袢を着た時に、後ろから肌着が見えてしまいます。

着た時に、後ろへ引っ張るのも忘れずに!

肌着の着方 衿から見える

↑コレではカッコ悪いですよね。

正しい肌着の着方 衿から見えない

衿から見えない様に気をつけましょう!

 

更新日 | 2022/11/25

カテゴリ | 山本呉服店流着付け・やきいも部

山本呉服店流「腰ひも1本のラクな着付け」②着物を着る前に。長襦袢、着物の点検と準備。

山本流「腰ひも1本のラクな着付け」。

 

《長襦袢の点検》

着物を着る前に、長襦袢の点検をします。

①半衿はついているか?

②引っ張り布(衿抜き)はついているか?

 

付いてなかったら、半衿を付け、長襦袢の背中心に、キレイに衿を抜くために「引っ張り布」を付けましょう。

当店でお買い上げいただいた長襦袢には、はじめから付けてあります。

 

引っ張り布にもいろいろあって、簡単に背縫いにそって糸やゴムで付けてある物や、巾の広い布が縫い付けてある場合もありますが、

当店の引っ張り布は、衿がキレイに抜ける絶妙な幅の布に、ちょうどいい高さにコーリンベルト通しが付いています。

 

糸やゴムではなぜダメなのか?

背中心部分しか引っ張れないので、まるくキレイに抜きたい衿の後ろがV字になってしまいます。

せっかく良い衿芯でも、V字になってしまっては美しくないですよね。

 

同じ理由で、幅が広すぎるのもダメです。

引っ張れる幅が広いので、衿の後ろが四角くなってしまいます。

後ろ姿の衿がキレイなU字になるように、計算して引っ張り布の幅は決まっているのです。

 

引っ張り布の下は千鳥がけで長襦袢にとめます。

とめる理由は、着物を着て腰紐でウエストを締めた後でも、下から引っ張って直すことができるためです。

止めていないと、腰紐より上へ上がってしまって引っ張り直せなくなります。

引っ張り布の下は縫いつける

 

ちなみに、

半衿付けは税込1100円(半衿代別途)、

キレイに衿の抜ける山本呉服店特製「引っ張り布」は税込880円、

当店で長襦袢に引っ張り布を付ける場合は税込3300円(引っ張り布代含む)で承ります。

 

《着物の点検》

着物と長襦袢は裄(ゆき:首の中心から手首までの長さ)と袖丈(そでたけ:袖の袂の長さ)が同じものを着ましょう。

長襦袢の裄が長いと、着物の袖口から長襦袢が飛び出てきます。

自分用の寸法に仕立ててあれば問題ないですが、お母様やご親戚から譲り受けた着物などは、合わないことがあります。

山本呉服店では無料で点検しますので、わからないときはお店へお持ちくださいね。

 

 

《長襦袢の準備》

①衿芯の入れ方

衿芯を長襦袢に付けてある半衿の内側に入れます。

内側に入れるのは衿ぐりの後ろがピンとキレイになります。

衿芯を半衿内側から入れる

↑半衿の内側に入れていきます。

衿芯を順繰りに送っていく

↑入れにくい時は順繰りに送っていきます。

 

間違って外側に入れると、衿ぐりの後ろで半衿にシワがよってしまいますし、

前から見た時に衿芯が透けて見えたり、段差が出来てしまいます。

間違った衿芯の入れ方 外側へ入れる

↑間違った入れ方。半衿の外側から通しています。

間違った衿芯の入れ方 外側から入れる アップ

↑衿芯が透けてしまいます。

②コーリンベルトを通す

引っ張り布にコーリンベルトを通します。

通したら、両端の留め具を、それぞれ左右の『身八つ口(脇の下の開いている所)』の前身頃側に仮止めしておくのがコツです。

仮止めしてないと、ぶらぶらした留め具を後ろ手で取る事になり、ねじれたり、左右取り違えたりして手間がかかります。

無駄な動きをなるべく減らして、手早く着るのもキレイに着付けるコツです。

 背中心に引っ張り布 コーリンベルトを通す

 

 

更新日 | 2022/11/15

カテゴリ | 山本呉服店流着付け・やきいも部

山本呉服店流「腰ひも1本のラクな着付け」①道具も腕のうち!よい道具を揃えよう!

山本呉服店では、『山本流・腰ひも1本しか使わないラクな着付け』で、着物や帯をお買い上げいただいたお客様に着付け一生無料のサービスをしています。

「着崩れしなかった!」「苦しくないから食事が全部食べられた!」とご好評をいただいています。

その山本流のラクな着付けをお教えする着付け教室『やきいも部』の部員さんからのご希望により、お家で復習できるようイラストや動画を作成して順次アップすることにしました。

まずは着付けを習う前に必要な道具をご紹介します。

 

 

《良い着付け道具を揃えよう》

世の中に着付け道具はいろいろありますが、当店では着る人と着物に優しい道具を厳選しておすすめしています。

自分がラクにキレイに着るため、着物や帯を傷めないための道具を揃えましょう。

 

*〜*着付けのお稽古に必要なもの*〜*

各道具について詳しくはリンク先でご確認ください。

*肌着(肌襦袢)
ワンピース型で衿ぐりが開いているものがおすすめ。
紐をゆるく結んでおくだけで締め付けず楽に着られます。
昔ながらの上下に別れているものは、裾除けを紐でしめるので、体を締め付ける紐は1本でも少ない方が楽です。

*足袋

*衿芯 『着物美人な後ろ姿になる衿芯

*腰紐(正絹)1本  『食い込まない腰ひもでラクラク』

*コーリンベルト 『ラクな着付けの必需品コーリンベルト

*コーリン結び  『着崩れしない!コーリン結び

*伊達締め(正絹) 『着付けの肝心要・着崩れしない伊達締め

*前板 『シワなんて怖くない前板

*帯枕 『着物美人な後ろ姿になる帯枕

*補正パッド
着物をキレイに着るには『寸胴』が一番!ウエストとヒップの差を少なくします。
補正パッドをしておくと、
①腰紐が直接体に食い込まない
②お太鼓のたれが上に捲れない という利点があります。

*和装ブラ
補正パッドと同じく『寸胴』にするため、胸を抑えるブラです。洋服用のブラは『寄せて上げて』が基本。
そのまま着物を着ると、帯の上に胸が乗って、老けて見えたり、キリッとした着姿になりません。

 

あなたのお持ちの道具と比べて、いかがでしたか?

良い道具を使うのも、キレイな着物姿をつくる腕のうちです!

「昔買ったのがあるから」と安心していてはいけません!劣化するものもあるので、こまめに点検してくださいね!

更新日 | 2022/11/11

カテゴリ | 着付道具山本呉服店流着付け・やきいも部

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