2020年8月
お嫁入り道具の着物を一度も着てないあなた!もったいないからお嬢さまにも着てもらおう♪
40代くらいのお母さんたちが結婚する頃は、お嫁入り道具としていろんな種類の着物をご両親が持たせてくれたという方が多いのではないでしょうか?
でも一方で、儀式事も簡素化、カジュアル化されて、着物を着る機会そのものが減ってきて「せっかく作ってもらったのに全然着てないのよね」という方もいらっしゃると思います。
せっかくの親心がタンスの肥やしではもったいないですね。
でも、「着物を着る時がないのよね」というお母さんにお嬢さまがいらっしゃるなら・・・
お嬢さまがいるあなたなら、自分だけじゃなくお嬢さまにも着せることができて、大切な着物を活かすことができますよ!
お着物を大切に活用するためのいろいろをまとめました。
*自分が着れないのなら…母娘で着物を着てみよう♪
*どんなところに着物を着ていけるの?
*どんな着物があるかな?タンスを開けてみよう!
*「お着物」を「置物」にしないために・管理の仕方
自分が着れないのなら…母娘で着物を着てみよう♪
お嬢さまも中学生にもなれば、お母さまと変わらないくらいの体格になりますよね。
着物は洋服と違って、身長や胴回りのサイズが違っても着ることができる、とっても便利なモノなんです!
なのでお母さまに合わせたサイズの着物でも、お嬢さまがお母さまよりすごく身長が高くならない限り、そのまま着ることができます。
お嬢さまがお母さまより背が高くなる前に、お嬢さまと2人で着物に挑戦してみませんか?
どんなところに着物を着ていけるの?
お嬢さまに着物を着せるにしても、どんなところへ着て行くことができるでしょう?
①お正月
②お茶やお花、お琴など習い事に
③十三参り
④親戚の結婚式のおよばれ
⑤京都へ遊びに行く時
など、着て行ける場所はいろいろあります。
①お正月
初詣に着物を着て行くとシャンとした気持ちになれて、新年から清々しく感じられますね。
「若いお嬢さん=振袖」というイメージがあるかもしれませんが、「華やかすぎてちょっと…」と思うなら、お母さまの小紋や紬でカジュアルに着たらいいと思います。
お母さまの着物を着ておじいちゃん、おばあちゃんのところへ新年の挨拶に行ったら、お年玉をはずんでくれるかもしれませんよ!?
②お茶やお花、お琴などの習い事に
当店のお客さまの中にも、茶道の初釜、いけばなの初生け、お琴の発表会に出席のため、着付けをさせていただくことがたくさんあります。
習い事の大事な場面でお着物を着てみてはいかがでしょうか?
③十三参り
十三参りとは、数え年13歳(満年齢12歳)の男の子・女の子が、知恵の仏様である虚空蔵菩薩へお参りに行って、知恵を授けてもらう儀式です。
生まれてから干支が1回りし、初めての厄年なので厄除けの意味と、これからの成長を願う大切なお参りです。
お参りには、大人用の着物を肩上げ(肩でつまんで袖の長さを調節すること)して着せます。
この辺りで虚空蔵菩薩が祀られているお寺は、大垣市の明星輪寺があります。
雑誌「美しいキモノ」でも十三参りの特集がされていますが、女の子は振袖やかわいい小振袖(振袖より少し袖が短い着物で、結婚してからも着れる着物)を着ている子が多いようです。
④親戚の結婚式のおよばれ
着物で結婚式に参列すると、正装の方が多く式の格が上がり華やかになってご当家の方にも大変喜ばれます。
お母さまは留袖、お嬢さまはお母さんの振袖を着て行きましょう。
⑤京都へ遊びに行く時
最近は、友達と京都へ遊びに行き着物のレンタルをして、着物姿で京都の街を散策するお嬢さんたちが増えていますね。
でも、そういうレンタルの着物って、冬でも寒そうな浴衣みたいなぺらぺらの着物だったりします。
せっかくおうちにお母さまのお着物があるんだから、レンタルのペラペラのじゃなく、ちゃんとしたお着物でお出かけしませんか?着物姿のクオリティが全然違いますよ!
山本呉服店でご購入のお着物なら、お嬢さまが着物を着る場合でも無料で着付けしますよ♪
「岐阜から着物を着て行くのが面倒」と思われるなら、京都市烏丸にも支店がありますのでそちらで着付けも承ります♪
(山本呉服店京都店ホームページはこちら→「京町家きものサロン京都山兵」)
どんな着物があるかな?タンスを開けてみよう!
では、実際にどんな種類の着物を持っているか、確認してみましょう。
*黒留袖
*色留袖
*訪問着
*附下
*紋付(喪服)夏用・冬用
*色無地
*振袖
*小紋
*紬
*浴衣
お嫁入り道具として、これらの種類の着物を持っている方が多いかと思います。
「どれがどれだか見分けがつかない!」という方のために、大まかな見分け方をご説明しますね。
《フォーマルな着物》
【黒留袖】
既婚女性の最も格の高い礼装。両胸、両袖、背中の5カ所に実家の家紋(5つ紋)を入れます。
上半身には柄がなく、裾まわりに華やかな絵羽柄(縫い目で繋がっている柄)が入っています。金糸・銀糸などの入った袋帯、白の絵羽柄の長襦袢、白の帯揚げ・帯締め、末広を使用します。
着て行く場所:結婚式(新郎新婦の母、祖母として。または親族の結婚式)、お稚児さんのお母さん。
【色留袖】
既婚・未婚問わず着ることができます。5つ紋が入っていれば留袖と同格。3つ紋(両袖、背中)、1つ紋(背中)は、結婚式以外の場所に着ることができます。
結婚式で着る時は、金糸・銀糸などの入った袋帯、白の絵羽柄の長襦袢、白の帯揚げ、帯締め、末広を使います。
3つ紋以下なら帯締め、帯揚げを色のものにして訪問着のように着ることができます。
着て行く場所:親戚の結婚式、勲章(叙勲)、褒賞の伝達式、祝賀会、パーティーなど
【訪問着】
肩や袖、全体に豪華な絵羽柄(1枚の絵のように縫い目で途切れることなく繋がっている柄)が入っています。
金糸・銀糸などの入った袋帯、ピンクなどの地色の絵羽柄の長襦袢、色の帯締め、帯揚げを使用します。
着て行く場所:友人や同僚の結婚式、パーティー、子供の入学・卒業式、子供の七五三など
【附下(つけさげ)】
訪問着より控えめな柄ゆきの着物。合わせる帯の種類に応じて「控えめフォーマル」から「きちんと感のあるカジュアル」まで幅広く着こなせます。
着て行く場所:友人や同僚の結婚式、パーティー、子供の入学・卒業式、子供の七五三、お稽古、同窓会など
【色無地】
柄のない染めの着物です。着て行く場所に応じて、袋帯や名古屋帯を合わせます。
家紋が入っていると格が高くなるので、袋帯を合わせてフォーマルな場所にも着ていくことができます。
着て行く場所:お茶やお花、お琴などのお稽古、子供の入学・卒業式、子供の七五三、京都散策などお出かけ、同窓会など。家紋が入っていれば結婚式や式典などのフォーマルな場所もOK。
【紋付(喪服)】
身内の葬儀の時に着る5つ紋の入った黒い着物です。
どの季節に紋付を着ることになるかわからないため、一般的には秋〜春用の「袷(あわせ・裏地が付いている)」と、夏用の「絽(ろ・透ける生地で裏地が付いていない)」の2種類あります。
しっかりご用意されている方は、「単衣(ひとえ・表の生地は袷と同じで、裏地がついていない着物、6月、9月に着ることができる)」の着物もお持ちの方もあります。
着物、長襦袢、帯、帯揚げ、帯締めが冬・夏それぞれあります。
草履、バッグも黒を使用します。
長襦袢につける半衿は刺繍などのない無地を使用します。
紋付を着る時は家族一緒なので、母娘、姉妹で兼用することができないので、一人1セット必要です。
女の子は19歳が厄年なので、19歳で紋付を作ると厄払いになります。
大学の卒業式に半衿・重ね衿を華やかにして、紋付・袴の宝塚スタイルで出席される方も大変多いです。普通ならお悔やみごとでしか着られない着物をお祝い事で着ることができるのは卒業式だけです。
着て行く場所:両親、祖父母などの濃い身内の葬儀。大学・短大・専門学校などの卒業式の袴姿に。
↓ここからはお嬢さまにも着てもらえます!
【振袖】
振袖は未婚の女性の最も格の高い着物です。
お母さまも成人式やお友達の結婚式などで着られて覚えがあると思います。
お嬢さまの成人式まで待たなくても、十三詣りやお正月、お稽古事の発表会などにも着ることができます。
実際に当店のお客さまで、高校生の時にお母さまの振袖を着て、お琴の発表会で演奏されたお嬢さまもいらっしゃいます。
着て行く場所:十三詣り、親戚の結婚式、お正月、習い事の発表会、成人式など
お母さまの振袖をお嬢さまの成人式に着せたい方はこちら↓↓↓
「自分の振袖(ママ振)を娘に着せようと思っているお母さまへ」をみてね!
《カジュアルな着物》
【小紋】
全体に上下のない柄が染められた着物。しゃれ袋帯、名古屋帯、半幅帯など、いろいろなコーディネートが楽しめる着物です。柄がポンポンと飛んでいるような「飛び小紋」という着物は、袋帯を合わせて、フォーマルな感じに着ることができます。
着て行く場所:お稽古、お出かけ、同窓会、女子会など、カジュアルな場面で活躍します。飛び小紋+袋帯で子供の入学・卒業式、七五三などにもOK。
【紬】
小紋などの着物が、白い生地に柄を染めて作られるのに対し、紬は先に染めた糸を使って織られた着物です。名古屋帯や半幅帯を合わせてオシャレ着感覚で着ることができます。
着て行く場所:お出かけ、同窓会、女子会、ランチ会など
【浴衣】
浴衣には色々な種類があります。
絞りの浴衣は高級感があり、上質な博多織の半幅帯や夏の名古屋帯を合わせて、大人の装いが楽しめます。
「セオα(アルファ)」というポリエステルの生地は、速乾性、吸湿性に優れ、おうちで簡単にお洗濯、すぐ乾いてノーアイロンで着ることができ、忙しいお母さんや、連日の花火大会に行きたいお嬢さんにもぴったりです♪
夏の長襦袢を合わせて「夏着物」として着ることができます。
着て行く場所:お祭り、花火大会など。夏着物としては同窓会、女子会やランチ会などのお出かけに。
「お着物」を「置物」にしないために・管理の仕方
ご紹介したように、お母さまがお持ちの着物たちも、いろんな場面でお嬢さまに着てもらうことができるんです。
着物を着れば、着ることで風が通るし、タンスも開けますから、わざわざ干さなくてもいいのですが、お母さま自身がなかなか着る機会のない留袖や紋付のようなフォーマルな着物は、タンスにしまいっ放しになりがちですよね。
そういう時は、タンスの引き出しを開けて風を通すようにしましょう。
着物のためにきちんとお手入れしたい方は、虫干しをしましょう!
着物は絹でできています。
絹には湿気が大敵!「久しぶりに着物を出したら、黄色いシミだらけになっていた!」という場合、犯人はカビです。
カビにならないために虫干しをします。
あとはタンスの引き出しに着物用乾燥剤「きものの友」を入れておけば安心♡
(*きものの友について詳しくは
「絹の着物には『虫』より『カビ』が大敵!!『きものの友』で安心カビ知らず!」
をみてね。)
(*着物の干し方について詳しくは
「着てないのに着物にシミ!?秋晴れの日には「着物の虫干し」しよう!」
をみてね。)
「娘に着せてみたいけど、どの着物にどの帯を合わせるのか分からない💦」という方は、ご相談無料なので遠慮なくお尋ねくださいね。お嬢さまとご一緒にご来店いただければ、サイズの確認もいたします。
当店でお買い上げの着物は、お母さまの着物をお嬢さまが着る場合でも着付け無料、他店のお着物でも有料で着付けもいたします。お気軽にお電話くださいね。
まずはお家にあるお着物を着て、母娘で着物のある”非日常”を楽しんでくださいね!!
山本呉服店 池田店
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