2021年11月
期間限定!女性の憧れ♪上品で美しい本加賀友禅の黒留袖、色留袖が勢揃い!
女性の第一礼装は留袖です。
結婚式の新郎新婦のお母さんは黒留袖、姉妹・親戚は黒留袖または色留袖を着用するなど、格式の高い着物です。
家族の晴れの場にふさわしく、きちんとした装いで門出を祝いたいものですね。
なかでも加賀友禅の優美さはファンも多数!
留袖について詳しくは
『黒留袖、色留袖、訪問着… 着物の種類はたくさんあるけど、TPOに合わせて着物を選ぶのって難しい。恥をかきたくないからこそ知りたい、今時の『きもの事情』。色留袖編』
をご覧くださいね。
加賀友禅は出来上がるまでに多くの工程があり、その中でも特に重要な模様の下絵から彩色までを一人の作家さんが行います。
なので同じ加賀友禅といっても、作家さんによって作風も雰囲気が全然違うものになります。
【加賀友禅とは?】
日本を代表する二つの文化都市、京都と金沢で育まれた友禅染。
加賀友禅は江戸時代・元禄の頃の、宮崎友禅斎によって始められました。
宮崎友禅斎は今でいう染色デザイナー。
京都で大成功した友禅斎は、故郷の金沢で加賀藩の庇護のもと、「加賀友禅」を確立させました。
宮崎友禅斎
*京友禅と加賀友禅の違い*
・京友禅
色彩:紅や金などを使った華やかで多色遣い。
柄:花鳥風月など古典柄や幾何学模様が多い。
技法:ぼかす時は内側から外側へ向かってぼかす。金箔や刺繍をアレンジしてきらびやか。
菊の柄を金糸の刺繍で縁取りした京友禅
・加賀友禅
色彩:加賀五彩と呼ばれる『藍、えんじ、黄土、草、古代紫』を用い、自然な風合いが楽しめる色彩が基調。
柄:北陸の自然を美しく模様化したものが多い。写実的な草花やモダンなデザインや配色のものも増えている。
技法:ぼかす時は京友禅と逆で外側から内側へ向かってぼかす。また、葉などの模様に黒の点で描く「虫食い(写真の黒い点々)」が特徴。京友禅のような刺繍や金銀箔は使わない。
公家文化の京都のきらびやかな「京友禅」、武家文化に支えられた加賀の落ち着いた「加賀友禅」。
京都と加賀の文化の違いが現れています。
【加賀友禅ってキチンとしてる!】
加賀友禅の着物には、「落款(らっかん)」が付いています。
落款は作家さん一人一人違います。
これは、作家さんが「私が責任を持って制作しました」という証です。
加賀友禅で作家と認められるには、工房を営む作家の所で7年以上の修行を積み、独立しても良いと判断され、もう一人の作家の推薦が必要です。
そして加賀染振興協会に「落款」が登録され、ようやく正式な会員になれます。
そして、着物についている「証紙」には、作家名、作品のタイトル、糊置き、引き染めした人の名前、伝産マーク、割り印が押されています。
めったに見ることができない加賀友禅の黒留袖、色留袖。
日本を代表する加賀友禅の魅力を、山本呉服店 北方店 きものやまもとで実際に感じてみてください!
着物を包んでいる紙「文庫(たとう紙)」が茶色くなっていたら危険!!文庫の役割とは?上質美濃和紙製には理由があります!
秋の爽やかな季節や冬の乾燥する季節は、着物の「虫干し」をするには最適な季節です。
虫干しやタンスの整理について詳しくはこちら↓
『保存版!「タンスを開けるのは今でしょ!!」着物の管理のしかた&タンスの整理のしかた』
虫干しやたんすの整理をしたら、ついでに確認して欲しいのが「文庫(ぶんこ)」。
着物や帯が入っている包み紙のことで、「たとう紙」とも言います。
文庫に茶色いシミできていませんか?
シミの正体は…カビです!!
今すぐ新しいものに替えましょう!
文庫は、ただ着物を包んでいるだけではありません。
ちゃんと役割があるんです!
①カビを防ぐ:着物の大敵、湿気から着物を守ります。
②ちり、ホコリを防ぐ
③シワを防ぐ:たたんだ着物を直接重ねるより、しわになりにくいです。
これらの役割をきちんと果たすには、文庫の材質も重要です。
紙には「和紙」と「洋紙」があり、文庫には和紙が使われています。
和紙は楮(こうぞ)など植物から取った長くて強い繊維から作られています。そのため
・繊維同士の結合が強く丈夫。
・繊維の間に隙間ができ、通気性が良い
・表面がザラッとしているので、中で着物がすべりにくい
という特長があります。
一方、洋紙は繊維の短いパルプや、用途に合わせて色々な薬品で作られています。そのため
・表面がツルツル。(印刷、大量生産に向いている)
・隙間がなく通気性が悪い
・和紙に比べて劣化が早い
という特長があります。
和紙の長所が着物の保存に適しているので、当店ではお買い上げいただいた着物や帯は、質の良い美濃和紙の文庫にお入れしています。
しかし、和紙の通気性が良いとは言っても紙なので、乾燥剤も入れずに締め切ったタンスで長年使い続けていると湿気が溜まり、それがカビになり茶色いシミになります。
そのまま放置すると中の着物にカビが移ります。
カビによるシミはクリーニングしても落ちないので、大切な着物までダメにしかねません!
文庫にシミを見つけたら、今すぐ新しいものに取り替えましょう!
クリーニングやお手入れから帰ってきた文庫は、簡易文庫なので洋紙でできています。
お手入れから戻ってきたら、お家で和紙の文庫に入れ替えてからタンスにしまってくださいね。
上質な美濃和紙の文庫は店頭でも販売しています。
・美濃和紙文庫 着物用、帯用 各330円(税込)
たまにはタンスを開けて着物に空気を通してあげてくださいね。
もし、着物に汚れを見つけたら、クリーニングやしみ抜きのご相談も承っています。
着物や帯のこと、なんでも『?』と思ったら、山本呉服店 きものやまもとへお尋ねくださいね♪
更新日 | 2021/11/15
カテゴリ | 着物のクリーニング・管理・保管着物はじめ
着まわし万能で大人気!藤娘きぬたや総絞り名古屋帯。着物初心者さんにもおすすめ♪
さて、突然ですが問題です♪
これはなんでしょう???
答えは…
日本一の絞りメーカー「藤娘きぬたや」の 総絞り名古屋帯♪
掛けてある柄は、帯を結ぶとお太鼓の部分になります。
仕立て前はご覧の通り柔らかい生地ですが、芯を入れて名古屋帯に仕立てます。
仕立てるとこんな感じになります。↓
「藤娘きぬたや」らしい優しい色使いがステキな名古屋帯。
”たれ”の無地に見える部分は、横引き絞り(かのこ絞り)になっています。
薄いピンクの飛び小紋に華やかな絞りの帯がとてもお似合い♪
Yさまの優しくて可愛らしい雰囲気にぴったりです♡
藤娘きぬたやの名古屋帯は、地の部分が横引き絞りと杢目絞りの2種類があります。
こちらの帯は、地の部分が「杢目(もくめ)絞り」になっています。
先ほどの横引き絞り(かのこ絞り)とはまた雰囲気が変わりますね。
杢目絞りはできる職人さんが減っていて、きぬたやのスタッフさんも「杢目の帯、もう作れないんですよ…」と残念そうにおっしゃってました。
ちなみに着物は、秦流舎(しんりゅうしゃ)のお召しの無地着物とコーディネートしてみました。
他には濃い紫色の紬の着物や、パステルカラーの小紋に合わせたりしています♪
お召しの着物は織物なのでしゃりっとした着心地の着やすい着物です。
蔦のような柄も、織柄で表現されているんですよ。
こちらはスタッフ白木の後ろ姿。
紺色の大島紬の着物に、モノトーンの帯を締めています。
グレーの濃淡で描かれ、花びら1枚1枚が「帽子絞り」という技法で真っ白にくっきり浮かび上がってとってもキレイです♡
白木曰く「ついこればっかり使っちゃうのよね〜」。
一番の魅力はどんな着物にも合うコーディネートのしやすさなんです!
藤娘きぬたやの総絞り名古屋帯の良い所は他にもたくさんあって、
*いろんな着物に合う!
・大島紬や結城紬、紅花紬など日本各地の紬
・柄の多い小紋
・すっきりシンプルな飛び小紋
・藤娘きぬたや杢目絞りの着物
・松井青々のたたき染めなどの無地の着物
などなどいろんな着物と相性が良いので着まわし力UP!
*いろんな場所に締めて行ける!
・七五三のママ
・お正月、初詣
・子供の入学式・卒業式
・お茶会などお稽古、発表会
・着物でおでかけ、京都散策など
・同窓会
・女子会
など、大活躍まちがいなし!!
*締めやすい!
自分で着物を着たり、お客様に着付けする私たちにはとっても重要ポイント!
滑らず締めやすいので着付けを習い始めた着物初心者さんに「最初の1本」としてもおすすめ♪
「絞り」は生地をチクチク縫ってぐるぐる巻きにするため、普通に染めるだけのものより、生地に負担がかかります。
その負荷に耐えられる、しなやかで丈夫な生地を使っているので、シャンとして締めやすい帯になるんです。
*かわいい色使い、モノトーンも。
ピンク、ブルー、紫、黄、ターコーズブルーなど華やかなものから、水墨画のような墨色の濃淡が美しいものまで、「藤娘きぬたや」らしい配色が魅力♪
*コーディネートが品良くまとまる
絞り独特の凹凸感のある風合いが、上品な印象。
柄の多い着物に合わせればスッキリまとまり、無地や飛び小紋などのスッキリ柄の着物に合わせれば華やかにコーディネートできます♪
*年代問わず締められる!
合わせる着物や帯締、帯揚など小物で変化をつけて、祖母、母、娘3世代兼用で使えます!
「お母さんにもらった着物があるけど、どの帯を合わせていいかわからない」という方、
「嫁入り道具に持って来た着物、着てないのよね」という方も、
昔の着物がイマドキになる帯です。
*デザイン豊富
花柄、風景柄、抽象柄など卓越した絞りの技術でそれぞれの世界観を表現!
柄のタイプがバラエティに富んでいるので2本目、3本目と欲しくなる帯です。
いろいろな柄行きを表現するためには、藤娘きぬたやの職人さんの素晴らしい技術が必要不可欠。
絞りには「疋田絞り(ひったしぼり)」「人目絞り(ひとめしぼり)」「帽子絞り(ぼうししぼり)」「横引き絞り」「杢目絞り(もくめしぼり)」など数多くの技法があります。
どの技法も、聞いただけで気が遠くなるほどの繊細な技術です。
主な技法をご紹介します。
**疋田(ひった)絞り**
疋田絞りは、1粒作るのに指先で布を16分の1にたたみ、絹糸で12回ずつくくります。
絹糸は細いので先端までくくることができるため、点が小さくなり根元までくくれるので、広げた時に白く見えます。
整然と並んだ粒が美しいですよね。
とても滑って難しい絞り方なので、熟練の職人さんが絞ります。
**横引き絞り**
横引き絞りは、一見疋田絞りに似ているような気がしますが、違いは布を専用の道具に引っ掛けて綿糸でくくります。
綿糸は太いので、先端の粒が大きくなり、根元までくくれないので染まる部分が多くなります。
つぶつぶが縦横キレイに並んでいるのは藤娘きぬたやだからこその技術です。
**帽子絞り**
帽子絞りは、大きめの絞りをするためにビニールをかけて絞る技法です。
手間がかかるけど、真っ白にポンと浮き出てキレイです。
”藤娘きぬたや”の屋号にちなんだ「藤」の花を描くときに使われています。
白くぐるぐる巻きになっている部分が、帽子絞りで絞られている部分です。
**人目(ひとめ)絞り**
人目絞りは、輪郭に使う小さい粒々。境界線がはっきりします。
指先と絹糸のみで一粒につき2回くくります。
糸が取れやすく難しい絞りです。
**桶(おけ)絞り**
桶絞りは、染めたくない部分を桶の中に入れ、ロープでしっかり絞めて蓋をして、桶ごと染料の中に入れます。
桶から出ている部分が染まります。
上の画像では、グレーから左が桶の中、緑の部分が桶から出ていた部分になります。
手間と力と高度なテクニックが必要です。
**杢目(もくめ)絞り**
杢目絞りは生地をギザギザに縫って絞ります。
下の画像では針の跡の点々が見えます。
名古屋帯では地の部分に使われています。
杢目絞りの着物は、無地の着物としても使え、合わせる帯の種類によってセミフォーマルからカジュアルまで着まわしが利きます。
杢目絞りの訪問着は、しっとりと落ち着いた印象がステキです。
きぬたやでは一人の絞り職人さんは1種類の技法しかしません。
一つの作品を作るのに多くの職人さんの手を経て、手間をかけて作られているんです!
染めの技術もすばらしく、よく見ると花が真ん中ほど濃くなっていますね 。
この技術は「 筆さし」と言って、絞ってある時に職人さんの勘で筆で色をぼかして入れます。
絞りでこれが出来るのは藤娘きぬたやさんだけです。
これほどの絞りと染めの技術が詰まった、締めやすくどんな着物にも合わせやすい名古屋帯、1本あると大活躍まちがいなし!!
こちらの帯は、帽子絞りで表現されているブドウがふっくら真っ白でかわいいですね♪
これが藤娘きぬたやの技術の高さです。
生地を糸で絞って染まらないようにしますが(「防染」(ぼうせん)と言います)、これほど白く仕上げられるのは藤娘きぬたやだけです。
ぶどうは子孫繁栄のおめでたい柄です。
この柄もかわいいでしょ!?
やさしいピンク色の地色で、地味な着物に締めてもキレイですね♪
なかなか若い方がかわいく着物を着られる帯ってないですよね。
これはオススメです!
こちらは地色が濃いので 薄い色の着物にも相性ピッタリ (^_^)v
普通、濃い地色は地味な柄しかないのでこの帯は貴重ですね。
写真よりずっとキレイなピンク地です。
着物の色が濃い地色でも薄い地色でも締められます。
こちらは色の取り合わせがとっても キレイですね (*^^*)
花柄が苦手な方、花柄の着物に合わせたい方にオススメです。
藤娘きぬたやの総絞りの名古屋帯はどんな着物にも合わせやすく、着物に高級感が醸し出されます。
とても軽くて締めやすく、山本呉服店のスタッフも大好きで「ココ一番!」に大活躍です♪
藤娘きぬたやの作品は、振袖、訪問着、杢目絞り、名古屋帯、どれを取ってもすべて手仕事。
全て一点ものです!
同じデザインでも、絞りの具合や色使いによってまったく違うものになります。
さらに職人さんが減っていることもあり、「あの時の…」と思っても同じものがご用意できない場合があります。
着物や帯は一期一会。
あちこちで見ることができないものなので、たくさん揃っている今、山本呉服店北方店 きものやまもとへ見に来てくださいね!
合わせたい着物がある方は、お店へ着物を持ってご来店くださいね。
実際に着物を着て、合わせて見ることもできますよ!
ぜひお気に入りを見つけてくださいね!!
藤娘きぬたやの名古屋帯を一度に見られるのは今だけ!!
令和3年11月30日*まで(*以降は池田店、北方店各店での取り扱いになります)
山本呉服店 北方店 きものやまもとへお出かけください。
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