着物を包んでいる紙「文庫(たとう紙)」が茶色くなっていたら危険!!文庫の役割とは?上質美濃和紙製には理由があります!
秋の爽やかな季節や冬の乾燥する季節は、着物の「虫干し」をするには最適な季節です。
虫干しやタンスの整理について詳しくはこちら↓
『保存版!「タンスを開けるのは今でしょ!!」着物の管理のしかた&タンスの整理のしかた』
虫干しやたんすの整理をしたら、ついでに確認して欲しいのが「文庫(ぶんこ)」。
着物や帯が入っている包み紙のことで、「たとう紙」とも言います。
文庫に茶色いシミできていませんか?
シミの正体は…カビです!!
今すぐ新しいものに替えましょう!
文庫は、ただ着物を包んでいるだけではありません。
ちゃんと役割があるんです!
①カビを防ぐ:着物の大敵、湿気から着物を守ります。
②ちり、ホコリを防ぐ
③シワを防ぐ:たたんだ着物を直接重ねるより、しわになりにくいです。
これらの役割をきちんと果たすには、文庫の材質も重要です。
紙には「和紙」と「洋紙」があり、文庫には和紙が使われています。
和紙は楮(こうぞ)など植物から取った長くて強い繊維から作られています。そのため
・繊維同士の結合が強く丈夫。
・繊維の間に隙間ができ、通気性が良い
・表面がザラッとしているので、中で着物がすべりにくい
という特長があります。
一方、洋紙は繊維の短いパルプや、用途に合わせて色々な薬品で作られています。そのため
・表面がツルツル。(印刷、大量生産に向いている)
・隙間がなく通気性が悪い
・和紙に比べて劣化が早い
という特長があります。
和紙の長所が着物の保存に適しているので、当店ではお買い上げいただいた着物や帯は、質の良い美濃和紙の文庫にお入れしています。
しかし、和紙の通気性が良いとは言っても紙なので、乾燥剤も入れずに締め切ったタンスで長年使い続けていると湿気が溜まり、それがカビになり茶色いシミになります。
そのまま放置すると中の着物にカビが移ります。
カビによるシミはクリーニングしても落ちないので、大切な着物までダメにしかねません!
文庫にシミを見つけたら、今すぐ新しいものに取り替えましょう!
クリーニングやお手入れから帰ってきた文庫は、簡易文庫なので洋紙でできています。
お手入れから戻ってきたら、お家で和紙の文庫に入れ替えてからタンスにしまってくださいね。
上質な美濃和紙の文庫は店頭でも販売しています。
・美濃和紙文庫 着物用、帯用 各330円(税込)
たまにはタンスを開けて着物に空気を通してあげてくださいね。
もし、着物に汚れを見つけたら、クリーニングやしみ抜きのご相談も承っています。
着物や帯のこと、なんでも『?』と思ったら、山本呉服店 きものやまもとへお尋ねくださいね♪
更新日 | 2021/11/15
カテゴリ | 着物はじめ着物のクリーニング・管理・保管
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