
店で着物を裁断するのは「三方善し」☆非効率でも絶対に譲れないこと
出張続きだったので店の仕事が山積みになっていました。
優先順位を考えて今日はまず「裁ちもの」からです。
「裁ちもの」とは着物を部分ごとに柄を合わせながら裁断することです。
「そんな非効率なことをまだやってるの?」と同業者からは冷ややかな言葉を浴びせられます。
確かに大変な手間がかかります。
今の時期、浴衣も多いのですが浴衣こそ大きな柄の柄合わせは非常に難しいです。
時間もかかります。
でもね、
「こんな風に柄合わせしたらスラッと見えるだろうな!」とか
「ここの可愛い柄を主役にして柄合わせしたら似合うかな?」とか
「全体の柄をこんな感じに流れるようにしたら訪問着のように着姿がスキッとするかな?」
なんて考えながら裁断してると楽しいんです🎵
山本呉服店では仕立ては全て近くの熟練した仕立て屋さんにお願いしています。
手縫いで丁寧に仕立てていただいています。
お客様の顔や雰囲気、買っていただいた時に打ち合わせした柄あわせを元に母か私が裁断します
「山本呉服店で作った着物は仕立て上がると思ってた以上になる!」と昔から言われているのはそんな訳があったのです。
お客さまに善し!
着物はほとんど1反限りの物が多く、切り損ねたら同じものを探すなんて殆ど不可能です。
仕立て屋さんを守るためにも私が生まれる前からずっと続けています。
また仕立て屋さんも柄合わせに時間を取られることなく縫うことに専念できます。
仕立て屋さんに善し!
着て行かれて褒められ、
「やっぱり山本呉服店で良かった」とお客さまに喜んで頂けまた来ていただける、
店に善し!
「効率」って何なんでしょう?
「効率よくする」ということは良いことなのでしょうか?
いろいろな思いを込めて一枚の着物を買おうと決心されるお客さまの気持ちはどこにあるのでしょう?
この着物を着てどこへ行こう〜
着て行った時の情景が目に浮かびます〜
いつもと違った自分がそこにいる!
「ワクワクした気持ちになる自分」を思い浮かべて買われるのでしょう。
私たちは「着物のプロとしてそれをどのように実現して差し上げられるか」だと考えています。
「売り手と買い手」という対峙した関係ではなく
「共に着物を楽しむ」横並びでお客さまの気持ちに寄り添って歩んでいきます。
更新日 | 2017/07/10
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