礼儀作法を指南、一冊に。呉服店会長・揖斐川町の山本さん出版（岐阜新聞／西濃地域版掲載）

岐阜新聞　西濃地域版に掲載していただきました。（2021年９月31日木曜日）

「行儀作法を指南、一冊に　呉服店会長　揖斐川町の山本さん出版」

【掲載記事】

130年以上の歴史を持つ揖斐川町三輪の老舗呉服店「山本呉服店」の山本由紀子会長が今月、初の著書「品格の教科書」を出版した。幼少期から培ってきた所作や作法をまとめたもので「上から目線のノウハウではなく、日本人の精神性に基づいた日常で使える相手を思いやる気の持ちようを書いた」と薦める。

山本会長は、同呉服店の一人娘。幼少期から後継ぎとして育てられ、大学時代は着物問屋を営む京都の親戚宅でしきたりや作法を学んだ。同呉服店では訪問営業で全国有数のセールスを達成、四代目として県内3店舗を切り盛りしてきた。

長年にわたる経験から心掛けていることは「作法は形ではなく、相手に気持ちが伝わること」。著書では、しぐさや人付き合い、食事と言った項目ごとに約40話を掲載。玄関先で靴を脱ぐ際のマナーやお辞儀、手土産といった事例を心構えや自身が体験したエピソードも交えて解説している。

山本会長は「販売や接客に携わる人、上品になりたいと考える人に読んでもらえたら」と話した。

サンマーク出版刊、四六版で171ページ。1540円。書店の他同呉服店の各店でも取り扱う（柴田洋希）