着物の基礎知識

初めての着物選び

【着物始めの1枚目】秋の京都、萬福寺の「月見煎茶会」へ。 お友達と、着物で楽しむ一日。 

久しぶりに会った、学生時代からの友達。

仕事や家庭の話をひと通りしたあと、

「そういえば最近、お茶のお稽古を始めたんだ」

と、友達が話してくれました。

「へえ、いいね。どうして始めたの?」

そんな話を聞いているうちに、なんだか楽しそう。

すると、

「10月3日に京都の萬福寺で煎茶会があるんだけど、一緒に行かない?」

と誘ってくれました。

 

 

友達自身も、お稽古を始めたばかり。

「私もまだ全然わからないんだけど、いろんなお茶席を見て回れるみたいだよ」

そんな気軽なお誘いです。

それなら、ちょっと行ってみたい。

学生時代から知っている友達と、いつもとは違う京都のお出かけ。

せっかくなら、少し特別な一日にしたいな。

そんなふうに考えていたら、

「着物を着て行くのもいいかも」

と思えてきました。

 

いくつもの煎茶のお席をめぐりながら、それぞれの流派のお茶やしつらえを楽しむ。

そして、夜になれば灯りのともった境内を歩く。

そんな京都の一日を想像したら、

「せっかくだから、着物を着て行ってみたいな」

と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は山本呉服店でも、これまで萬福寺の煎茶会に、お客様と一緒に参加してきました。

昨年も、一昨年も。

 

 

写真をご覧いただくと、

「煎茶会って、こんな雰囲気なんだ」
「みなさん、こんな着物で行っているんだ」

と、少しイメージしていただけると思います。

 

 

萬福寺は、煎茶ととても縁の深いお寺

京都・宇治の萬福寺は、1661年に中国から渡来した隠元禅師によって開かれた黄檗宗の大本山。

隠元禅師は、禅だけでなく、建築や書画、食文化など、さまざまな中国文化を日本にもたらしました。

その中の一つが、煎茶の文化です。

萬福寺は現在も煎茶道と深い関わりを持つ場所。

いくつもの煎茶のお家元のお席をめぐりながら、それぞれのお茶や器、しつらえを楽しめるのも、このお茶会の魅力です。

 

そんな歴史のある場所でのお茶会ですから、初めてでも、ただお茶をいただくだけではなく、

「このお寺と煎茶には、こんな歴史があるんだ」

と知ってから出かけると、また違った楽しみ方ができます。

とはいえ、

「お茶会なんて、作法がわからないから無理!」

と思わなくても大丈夫。

今回のようにお友達と一緒に、いくつものお席を見て回りながら楽しむ会なら、まずは雰囲気を味わうところから始めてみればいいのです。

 

 

では、初めてなら何を着ればいい?

「せっかくの和の体験だから、着物を着て行ってみたいな!」

ここで悩むのが、やっぱり着物。

「お茶会って、何を着たらいいの?」「無地じゃないとダメなの?」

そんなふうに考えてしまう方も多くて「よくわからないから、洋服にしようか…」とあきらめないで。

洋服より着物の方が正式ですし、せっかくのなので着物を着る機会にしてください。

 

 

10月初旬なら、まだ暑さも残るので単衣。

山本呉服店では、初めてこうしたお茶会に参加される方には、そんな着物をご提案しています。

もちろん、本格的なお茶のお稽古をされていて、お茶席に正式にお招きされる場合は、また別のお話。

お席に入る立場やお茶会の格式によって、ふさわしい装いがあります。

 

でも、

「お友達に誘われたから、ちょっと行ってみたい」
「煎茶のことを知るきっかけにしたい」
「京都で素敵な一日を過ごしたい」

という方なら、もっと自由に楽しんでいいと思うのです。

 

(↑ 着ていらっしゃる着物:左から小紋+名古屋帯、御召+袋帯、無地+袋帯、附下+袋帯、訪問着+袋帯 帯の合わせ方で格の上げ下げができます )

 

 

私なら、「お茶会専用」にはしません

例えば、今回おすすめしたいのは、少し柄のあるシンプルなお召や小紋。

10月初旬はまだ暑さが残るので、単衣で軽やかに。

そして、せっかく一枚選ぶなら、私は無地よりも、少し表情のある柄物をおすすめします。

なぜなら、その着物は「10月3日の煎茶会だけ」に着るものではないから。

 

お茶会の後、

・お友達と京都でランチをする。

・美術館へ行く。

・ホテルでお茶をする。

・季節の料理を楽しみに出かける。

 

そんな日にも着られる一枚なら、着物を着る機会が自然に増えていきます。

「今度はこの着物を着て、どこへ行こう?」

そんなふうに次のお出かけまで楽しみになる着物。

初めての一枚は、そんな視点で選んでみるのも素敵です。

「ちょっと素敵なところへ出かけるから、今日は着物にしよう」

そんな選択肢が一つ増えるだけでも、いつものお出かけが少し特別になります。

 

 

実際に、山本呉服店のお客様もここから始めています

山本呉服店では、これまでもお客様と一緒に、煎茶会や美術館、食事会など、着物で楽しめるお出かけを企画してきました。

最初からお茶のことを詳しく知っている方ばかりではありません。

「誘われたから行ってみたい」
「着物を着て出かけてみたい」
「せっかくなら、日本の文化をちょっと体験してみたい」

そんなところから始めた方もいらっしゃいます。

 

だからこそ、私たちは、

「初めてだから、何を着たらいいかわからない」

という方にも、実際のお出かけを想像しながら着物をご提案できます。

今回、萬福寺へ行くならこのくらい。

もう少し気軽なランチなら、こんな帯合わせ。

少しきちんとした食事会なら、こちら。

そんなふうに、「着物のルール」だけではなく、

その先にある楽しみ方まで一緒に考えるのが、山本呉服店の着物選びです。

 

「お茶会に着ていく無地を買わなくちゃ」ではなく、

「この着物を着て、次はどこへ行こう?」

そんな気持ちで選んでみませんか?

はじめての煎茶会も、はじめての着物も。

まずは、お友達との楽しいお出かけから、楽しくスタートしてみてください。

 

 

(文・もう一度茶道を始めたいなと思っている 山本千恵子)

 

 

こちらも参考に

👉 初めて着物を買うなら何を選べばいい?選ぶ時の考え方

👉 30代1児のママには、主要行事をカバーする訪問着

 

*京都イベント情報サイト
👉 京都kyotoイベント 萬福寺・月見煎茶会2026

 

*着物スタイリング写真
👉 Instagram 秋のよそおい:京友禅の小紋に塩瀬の名古屋帯

 

 

【お問合せ・ご相談はお気軽にどうぞ】

山本呉服店では、
ご紹介した商品を店頭で実際にご覧いただけるよう、常にできるかぎりの在庫をご用意しています。

展示会だけでなく普段の営業日でもご覧いただけます。お手持ちのお着物や帯もぜひお持ちください。実際に合わせながら、ご一緒にコーディネートを楽しみましょう。

 

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