着物の基礎知識

初めての着物選び

「今年の夏は、どこへ出かけよう。」大人の浴衣から始める着物の楽しみ、夫婦の夏時間 竺仙・奥州小紋

昨年、初めて上質な浴衣をお求めくださったご夫妻。

今年の夏も、そのお気に入りの一枚を着て、長良川鵜飼へお出かけされました。

ご主人もとても優しい方で、お二人で浴衣を着て出かけることを楽しんでくださっています。

浴衣で夫婦そろって鵜飼へ。

そんな夏の夜って、素敵ですよね。

 

浴衣というと、夏祭りや花火大会を思い浮かべる方が多いかもしれません。

でも、大人の女性の浴衣は、それだけではありません。

夫婦で食事に出かけたり、夕涼みをしたり、夏の旅行や季節の行事へ出かけたり。

少し落ち着いた、大人のお出かけにも浴衣はよく似合います。

そして、浴衣のおしゃれは「浴衣を着る」だけで終わりません。

 

昨年は半幅帯で楽しんだこちらの浴衣。

今年は帯を変えて、また違う雰囲気で着てみるられることになりました。

「今年も着よう」と思えるお気に入りの一枚だからこそ、ひと夏で終わらせず、色々な場所へ着て出かけていただきたいと思います。

次はどんな帯にしよう、どこへ出かけよう、と楽しみが広がっていきます。

今回は、そんな大人の浴衣のおしゃれを、実際のお客様のコーディネートを通してご紹介します。

 

 

浴衣は同じ。今年は帯を変えてみる

昨年は半幅帯を合わせて、浴衣らしい夏の装いに。

今年は「せっかくなら、少し雰囲気を変えてみませんか?」と、夏の名古屋帯をいくつか合わせてみました。

着物選びでは、帯だけを見て「これがいい」と決めるのではなく、実際に浴衣を着て選びます。

同じ白っぽい帯でも、合わせる浴衣によって見え方は変わります。

 

「こちらなら去年より少し上品に見えますね」
「こっちなら、もっと夏らしくなりますね」

 

そんなふうに、一緒に鏡を見ながら比べていきます。

今回選ばれたのは、「帯屋捨松」の夏の名古屋帯。

昨年と同じ浴衣も、帯を変えるだけで印象がずいぶん変わりました。

ここからが、着物のおしゃれの面白いところです。

 

 

帯が決まったら、今度は小物を選び

帯が決まったら、次は帯揚げと帯締め。

ここも「この色が正解です」と決まりはありません。

どんな雰囲気に仕上げたいか、可愛いのか、かっこいいのか、落ち着いた方が良いのか…と色々比べてみます。

「うわ~、結構違いますね」

「さっきの黄色が好き!」

そんな風に帯締め1本で全然違った着こなしになるのが着物の面白い所です。

 

今回は、浴衣と帯の雰囲気に合わせて、黄色の夏帯締めとピンクの夏帯揚げを。

少し明るい色を加えることで、全体が柔らかく、元気な雰囲気になりました。

こうして一つひとつ合わせていくと、

「同じ浴衣なのに、去年とは違う!」

という楽しさが生まれます。

そして私たちが嬉しいのは、毎回ワンパターンで終わらないこと。

 

今年のコーディネートが決まると、

「じゃあ来年は、また違う帯にしてみようか」
「今度は小物を変えてみよう」

と、次の楽しみまで自然に出てきます。

着物は、一枚買ったら終わりではありません。

気に入った一枚を何度も着て、帯を変え、小物を変え、出かける場所を変える。

そうしているうちに、少しずつ自分の着物の楽しみ方ができてきます。

 

 

ゆかたから始まる着物のおしゃれ

着物を初めて選ぶ方から、

「この浴衣はとっても気に入ったけど、違う着方はないのかな?」

というご相談もあります。

まずは、お気に入りの一枚を選ぶ。

一枚を軸に、コーディネートのバリエーションを増やしていく。

最初から着物も帯も一式、一式と何セットも揃えるのではなく、今持っているものに次のアイテムをプラスして、手持ちの着物を着回しながら、少しずつワードローブを増やしていく。

これが、山本呉服店流の着物の揃え方です。

 

今回のご夫妻も、最初から「浴衣を単衣の着物として着よう」と考えていたわけではありません。

まずは、夫婦で夏に浴衣を着て出かけてみたい。

そこから始まりました。

昨年は浴衣と半幅帯。

今年は、そこに夏の名古屋帯を加えてみる。

そして次は、また違う帯や小物を楽しんでみる。

そうやって、実際に着てみて「もう少しこうしたい」と思ったときに、次のものを選べばいいのです。

 

 

竺仙の浴衣なら、夏の楽しみ方がもっと広がります

今回お召しになったのは、お二人とも「竺仙(ちくせん)」の浴衣。

竺仙の浴衣は、夏に浴衣として着るだけでなく、長襦袢を合わせて単衣の着物のように楽しむこともできます。

綿のしっかりした生地に染められており、透け感もありません。

だから、夏祭りや花火大会だけでなく、普段着として、お出かけにも◎。

長襦袢を合わせれば、気候に合わせて5月後半から10月頃まで、単衣の着物として楽しむこともできます。

 

つまり、

1.浴衣+ゆかた用の半幅帯…ゆかたとして

から始めて、

2.浴衣+長襦袢+夏の名古屋帯…夏の着物として

さらに、

3.浴衣+長襦袢+単衣の名古屋帯…単衣の着物として

一枚の浴衣から、少しずつ着る場面を広げていくことができます。

 

 

今年の夏は、誰とお出掛けされますか?

今回のお二人の写真を見ていると、着物は「何を着るか」だけではないな、と改めて感じます。

夫婦で浴衣を着て、いつもの夏とは少し違う場所へ出かける。

そのために、今年は帯を選ぶ。

来年は小物を変えてみる。

そんなふうに、毎年少しずつ楽しみが増えていく。

それが、着物のある暮らしの楽しさだと思います。

「浴衣を買ってみたいけれど、どこへ着ていけばいいかわからない」

「今持っている浴衣を、もう少し違った雰囲気で着てみたい」

そんなときは、ぜひ店頭でご相談ください。

 

お手持ちの浴衣をお持ちいただければ、実際に帯を合わせながら、一緒に考えます。

これから浴衣を選ぶ方には、「今年は浴衣として、次はこんなふうに」と、その先の着方まで考えてご提案します。

今年の夏。

大切な人と浴衣を着て、ちょっと特別なお出かけをしてみませんか。

 

(文・かき氷大好きな 山本千恵子)

 

こちらも参考に

*江戸ゆかた「竺仙(ちくせん)」
👉 竺仙 オフィシャルサイト

👉 クリアな色で華やか目がお好みの方 ゆかただけじゃない洗える着物の選択

👉 夏の着物を涼しく、長襦袢の素材選び

 

*スタイリング写真
👉 Instagram 竺仙ベージュ・半幅帯

👉 Instagram 竺仙メンズ

 

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山本呉服店では、
ご紹介した商品を店頭で実際にご覧いただけるよう、常にできるかぎりの在庫をご用意しています。

展示会だけでなく普段の営業日でもご覧いただけます。お手持ちのお着物や帯もぜひお持ちください。実際に合わせながら、ご一緒にコーディネートを楽しみましょう。

 

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