夏休み学生講座「浴衣で学ぶ、日本人の美意識と心」　ー英語の前に、語るべき“日本”がある

「浴衣で学ぶ、日本人の美意識と心」

将来、国際社会で活躍したい
――そんな志を持つ若い方々にこそ、日本文化の本質を知っていただきたい。

そうした想いから、山本呉服店ではこの夏、学生向けの文化講座を開講いたします。

講座のテーマは「着物から学ぶ日本文化」。
浴衣の着付けを入り口に、日本人の美意識、自然観、所作に込められた心などを、実技と講義の両面から深めていきます。

この講座は、将来、グローバルに活躍されるであろう若い方々にこそ知っていただきたい、日本の衣文化の入口です。

国際社会で求められるのは、語学力だけではありません。
自国の文化を理解し、自分の言葉で語れること。
異なる価値観と向き合うとき、自らのアイデンティティが揺るがぬものであるかどうかが、確かな自信となって現れます。

浴衣の着付けを通して学ぶのは、単なる技術ではありません。
なぜ「着る」のではなく「纏う」と言うのか。
衣に込められた心、所作に込められた想い。
そこには、日本人が長い歴史の中で大切にしてきた、自然との調和、人との関係性、そして美意識があります。

この2日間の講座では、浴衣の着付けを通じて――
・なぜ「着る」のではなく「纏う」というのか
・美しい立ち居振る舞いに込められた心
・着物が育んできた持続可能で柔軟な生活の知恵
といった日本人らしい美意識を、実技を交えながら丁寧に学び直します。

文化的背景を“自分の言葉”で伝えられる力は、海外での信頼にもつながり、深い対話を可能にします。
私たち山本呉服店は、呉服屋になって135年を迎える着物専門店として、長きにわたり地域の皆さまと共に歩んでまいりました。
これまでにも、内閣府・総務省の研修プログラムの一環としてインターンシップをお引き受けしたり、海外からの留学生が文化を学ぶ目的で当店を訪れたりしたこともございます。
そうした出会いを通じて、着物という文化がもつ奥深さや、現代とのつながりを再発見していただいています。

この講座もまた、そうした「文化の学び場」のひとつとして、新たな世代に向けて開かれたものです。

講師は弊社会長山本由紀子、社長山本千恵子で担当させていただきます。

2日間の集中講座で、文化としての着物と、美しい立ち居ふるまいを楽しく学びます。

講義の内容は山本由紀子の著書『品格の教科書　美しく誇り高く生きるための43の学び』に基づき、すぐに実践できる所作をお教えします。

美しい所作は「相手への心遣い」であり、良い人間関係を築く土台になります。身に付けておくと一生役立つ基本です。

ご自身の中にある「日本人としての感覚」を見つめ直し、未来に語り継ぐきっかけとなれば幸いです。