ジャンプ世界選手権で連日大活躍の「高梨沙羅」さんも今年成人式を迎えられました。
(高梨沙羅さんは)今日9日の成人式は遠征中のため、出席できないが、20歳への思いは強い。3年前に老舗呉服店「きぬたや」(本社・名古屋)に着物を発注。職人5人が手間をかけた豪華な古典柄の総絞りで、日本に1つしかない特注品だ。昨春、京都の桜の下で、仕上がった晴れ着を身にまとい記念撮影を行い、今後への決意を新たにした。「技術、精神ともに大人になりたい。行動範囲も広がるし言動には気をつけたい」と話していた。 <日刊スポーツより>
一つ訂正です。
「きぬたや」は老舗呉服店ではなく「藤娘きぬたや」という絞り専門のメーカーで取引先はほとんどが問屋さんです。一般の方には小売はしていません。着物専門店でも直接取引出来るのは極僅かのお店だけです。
山本呉服店は40年以上も前、先代の社長さんの時代から直接取引しています。

高梨沙羅さんは遠征中でパネルでしか報道されないのが残念です。9日の報道ステーションより
このパネルは1年前に撮影されたそうですが場所は京都、祇園の白川ですね。
2016年のこの辺りの桜は毎年より幾分遅かったので4月3〜5日頃でしょうか?
愛さんの振袖も沙羅さんの振袖も「藤娘きぬたや」の最高級の技術を結集した総絞りの振袖です。
絞りの手法にはランクがあって「疋田絞り」「4つ巻き絞り」「横目絞り」・・・
愛さんや沙羅さんの振袖のほとんどは「疋田絞り」
絞りの一粒一粒をつまんで(正確に言うと8つに畳んで)絹糸で20回巻く気の遠くなるような作業です。
絞る職人さんも熟練した方しか絞れません。もちろん絞るだけでも1年では到底できません。
それに対して「4つ巻き」は名前の通り綿糸で4回巻きます。
綿糸は絹糸に比べてとても太く手間もかかりません。疋田絞りに比べたら圧倒的に早く絞れます。
一言で「総絞り」と言ってもそういった手間賃(人件費)で値段は全く全く違います。
そんな説明を聞かなくても素晴らしい技術を持った熟練した職人さんが心を込めて作った物には人を惹きつける力がありますものね。
「藤娘きぬたや」さんの作品は全て図案からオリジナルで一点物なので
ネットなどでも出ている写真を見ていつ作ったものか社員さんは実によく記憶していらっしゃって
その話を聞いていると年代物なことにびっくりします。
もちろん絞りは流行もありませんし色柄が気に入ればそれでいいと思います。
ただし、「藤娘きぬたや」さんの出来立ての新作がどこよりもお値打ちに入るのは長年の太いパイプと実績で山本呉服店が一番にご提供できると自負しています。
店にも作品はありますし、「◯色系統の振袖を探しています」とかおっしゃっていただければ直接きぬたやさんへ問い合わせることもさせていただきます。
山本呉服店 揖斐本店 0585−22−0140まで お気軽にお電話ください。