
七五三の準備、大丈夫? 子供が転ばない着物の縫い上げ(肩上げ・腰上げ)のしかた
もうすぐ七五三のシーズンも近づいて来て、「子供にお宮参りの時に親に買ってもらった着物を着せたいなぁ」という方も多いと思います。
でも、子供の着物はそのままでは着れません。
子供の着物は、洋服と違って本人の身体の大きさに比べて大きく作られています。
大きいまま着ることはできないので、「肩上げ」と「腰上げ」をして子供の体にジャストサイズで着られるように調節します。
(肩上げ腰上げを合わせて「縫い上げ」といいます)
「肩上げ」は肩で生地をつまんで裄(ゆき)を短くします。
「腰上げ」は腰で生地をつまんで着丈(きたけ)を短くします。
そうすることで、あっという間に成長してしまう子供でも、長い期間大切に着物を着ることができます。
肩上げ腰上げをするには
⑴山本呉服店へ頼む
遅くても着用される2週間前までに、子供の着物と長襦袢を持って、お子さん本人とご一緒にご来店ください。
お子さんの着丈や裄のサイズをはかって、縫い上げします。
山本呉服店の腰上げは、お子さんが慣れない着物でも動きやすく、歩きやすいように上前が少し上がるように縫っています。
そうすることで、着物を着た時に裾が少し上がって「裾すぼまり」になり、さらに、少し上がることでお子さんが裾を踏んで転ぶこともなくなります。
子供の身体は大人よりお腹が出ているので、その分も裾が上がって見えます。
大人の着物姿の裾とはちょっと違いますが、それがまた子供らしくてかわいいですよね♪

10歳くらいまで着られる四つ身の着物を肩あげ、腰あげ、袖あげして、3歳の七五三に着たSちゃん。ポーズも決まってます♪
縫い上げには2週間かかりますのでお早目にお越しください。
山本呉服店でお買い上げいただいた着物はもちろん、他店で購入された着物も承りますのでお持ちくださいね!
⑵自分で縫う場合
イラストを参考に挑戦してみてくださいね!
裄(ゆき・首の後ろの中心のぐりぐりした所から手首のくるぶしまで)と、着丈(きたけ・首の後ろの中心から、床まで)を測ります。
仕上がりのイメージはこちら↓ 肩と腰で、長すぎる分をつまんで点線のところで縫って、短くします。
上前の裾が少し上がるように腰上げすると、お子さんが裾を踏んだりせず、歩きやすくなります。
こうなるように縫っていきます。
裄がちょうどだからと言って、肩上げをしないのはいけません。肩上げは子供であることの印なので、少しでも肩上げをします。
こちらの写真の着物も、少しだけ肩上げがしてあります。
着物に紐をつけてある方が、腰紐でぎゅうぎゅうに締め付けなくても楽に着ることができます。
自分でやってみたいけどちょっとわからない…という方は、当店大女将、山本昌子の特別レッスンもできますよ♪
お家でお母さんやおばあちゃんが縫い上げをしてあげるのも、その度に子供の成長が感じられていいですね。
七五三はもちろん、お正月や節句にも着物を着せてあげましょう。
日本の文化を行事と着物で子供に教えてあげられるといいですね!
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