世界にひとつ!個性が光る琉球紅型☆鮮やかさを生みだす6つの工程!
11月の池田店「きもの体験会」は「琉球紅型」をご紹介します。
明るく美しい、おおらかな沖縄の自然を写したかのような琉球紅型の特徴については、
「いつかは欲しい憧れの琉球紅型♡美しさの5つのヒミツ!勉強会しました」を見てね!
今回は、とっても手間のかかる琉球紅型の染め工程を簡単にご紹介します。
琉球紅型は、友禅などのように各工程の職人さんの分業制と違い、
すべての工程を一人で出来ないと工房を持てません。
道具を作るところから、自分で行います。
これらの道具もすべて職人さんの手作りです。
工程① 下絵・型を作る
下絵をデザインして、型を彫ります。
出来上がった時に地色になる部分を落とし、模様になる部分を残す「白型」と、
染めた模様部分を、他の色に染まらないように「糊伏せ」するための、「染地型」の2種類の型を作ります。
型を彫る時には、沖縄の島豆腐を乾燥させて作った「ルクジュー」というモノを下敷きにして彫ります。
木の下敷きでは、彫っていくうちに下敷きがぼこぼこになってしまいますが、
ルクジューはぼこぼこになりにくく、ぼこぼこになったらカンナで削って再生できるので、
突き彫りに適しています。
ルクジューも、突き彫りする「シーグゥ」という小刀も、職人さんが自分で作ります。
型を突き彫りする時の下敷きに使う「ルクジュー」
工程② 型つけ(カタチキ)
生地の上に①で作った型を置いて、地染めする部分が染まらないように糊伏せします。(写真左)
この糊は、時間が経つと腐食してしまうので、気温や湿度などを綿密に計算して調合しています。
型を置く時に少しでもズレたりすると、台無しになってしまうので、細心の注意を払います。
さらに、豆汁(ごじる)を引染めします。(写真右)
顔料を定着させ、色のにじみを防ぐ効果があります。
この工程は、染めあがった時の発色具合も左右する、とても重要な工程です。
工程③ 色挿し
色挿しには、鉱物の粉などから作られた「顔料」をつかいます。
いくつかの顔料を組み合わせて、様々な色をつくります。
薄濃で赤系から鮮度の低い色へ順に、2本の筆を駆使して色を挿していきます。
1本は色を塗る「塗り筆」、もう1本は色を擦りこむ「擦り筆」です。
擦りこむことで、顔料を生地の奥深くまで浸透させることができます。
顔料は豆汁で溶いてあるので、日が経つと腐食します。
気温や湿度、職人さんの力加減など、いろんな条件で色が変わってしまうため、
作った色はその日のうちに、1人の職人さんの手で染め終えなくてはなりません。
工程④ 隈取り
色挿しの後、立体感を付けるために濃い色でぼかしを入れて行きます。
このぼかしを「隈取り」といい、琉球紅型の特徴です。
これらの染色に使われる筆も、すべて手作り!
小学生くらいの女の子の髪の毛と、ヤンバル竹で作ります。
動物の毛だと堅くてうまくぼかすことができないそうです。
工程⑤ 蒸し・水元
柄の色挿し・隈取りが終わったら、蒸して色を定着させます。
蒸した後は、余分な糊や顔料を洗い流します。
ここできれいに洗い流しておかないと、地色を染める時に糊が残って色ムラになったりします。
工程⑥ 地染め
柄以外の、地色の部分を染めます。
柄の部分が染まらないように、柄の上に糊伏せをします。
糊が柄からはみ出れば、柄と地に隙間ができ、
また、糊が足らなければ柄に地色が混ざって、台無しになってしまいます。
この写真の糊の付いていない白い生地の部分に地色を染めます。
地色の部分を染めたら、工程⑤と同様に蒸して色を定着させ、洗って完成です。
このように、多くの繊細な工程を経て、琉球紅型は作られています。
気温、湿度により、色が変化してしまうので、まったく同じ色柄を作ることは不可能です。
(それ以前に、沖縄の人のおおらかさで「こっちの色の方がキレイだから(^v^)」と、
頼んだ通りには出来上がらないという話も・・・)
世界にたった1枚、お気に入りの琉球紅型を見つけられるのは、
山本呉服店 池田店で
11月25日(金)~29日(火)の5日間!!
作家さんの個性あふれる「琉球紅型」、見に来てくださいね!
更新日 | 2016/11/02
カテゴリ | 催事・イベント情報
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