2023/10/08
ウソをつくと閻魔様に舌を抜かれる!お彼岸には親子で地獄絵を観て戒めよう 揖斐川町・播隆山一心寺
「嘘をつくと、閻魔様(エンマさま)に舌を抜かれるよ」と、両親や祖父母に言われたことはありませんか?
私の幼い頃、保育園くらい?には春分の日・秋分の日の年2回、家のすぐ裏の播隆山(ばんりゅうさん)に登って一心寺の地獄絵を見るのが恒例行事でした。
播隆山は登山家でもあった播隆上人(ばんりゅうしょうにん)から命名されています。伊吹山で修業をしていた播隆上人のために揖斐領主だった岡田氏が建立(天保元年1830年)したそうです。恐らく?この山にも登って修行されたのではないかなと思います。
※播隆上人は江戸時代後期の浄土宗の僧侶、登山家としても有名で槍ヶ岳に初登頂して開山したことでも有名なお坊さん
一心寺は西美濃三十三霊場7番札所、私が小学生の頃は尼寺でした。買い物やおつとめ帰りの優しい庵主さんとよく顔を合わて「こんにちは!」と挨拶をしたのを覚えています。庵主さんがお年を召して住まれる方がいらっしゃらなくなって、別のお寺が管理するようになりました。空き家になってしまったので、近くの方が代理で鐘をつくようになりました。それ以来、地獄絵が展示されることがなくなって長い年月が経ちました。
幼心に地獄絵を観るととても怖かった記憶があります。ただ、今になって思うと、自分が子供だったから、怖かっただけでなく、とても繊細に描かれていてリアルにストーリーが伝わって理解できたからだと思います。京都にも地獄絵が見られるお寺はいくつもありますが、自分の記憶にある絵巻物の方が芸術性が高いです。どんな絵師の作品なのかは全く記憶にありませんが、江戸時代に交通の要所として天領になっていた揖斐川町(いびがわちょう)はとても栄えていた地域なので、名のある方の作でもおかしくない気がします。
地獄絵には罪を犯した罪人が閻魔様によって様々な地獄に振り分けられて鬼に虐められる?様子が描かれています。針の山を登らされたり、熱湯の大釜に入れられたり、鬼が火をもって追いかけていたり、子供もいて石を積んでいると鬼が崩してしまったり。三途の川、賽の河原も景色として描かれています。
天国の絵は最後の1枚しかなかった気がします。それも掛け軸の絵は地獄の絵よりかなり小さい…
私は祖母に連れられて山道を登り、地獄の絵を見て、観音様の傍らにある展望台でおにぎりを食べるのが恒例でした。
その地獄絵が、2023年(令和5年)9月、4年振りに御開帳になります。
子供の教育にもとても大切なことを日常とは違う形で伝えられるいい機会だと思います。是非、見に来てくださいね!
【地獄絵の御開帳】
2023年(令和5年)9月23日秋分の日 朝9時~16時
健康な方は是非、三輪神社の右奥にある登山口から登ってくださいね!
(私が普段トレーニングで登る時はお寺までノンストップで約7分です)
【播隆山登山口 三輪神社の右脇】
見晴らし台までは階段になっています。石の部分は最初だけで、その後は砂利道です。
大人で約10分くらいです。
【城台山公園】観音様が揖斐川町を見守っています 下からも見えます
名古屋まで見晴らせます
一心寺は更に奥の方へ進んで、坂道を登ってください
本堂の左から、揖斐城址、播隆山の山頂へと登れます。
本堂から揖斐城址まで約15分、揖斐城址から播隆山山頂まで40分くらいです(慣れた大人のスピードで)
【播隆山一心寺までの車ルート】
展望台まで車でも行けますが、途中からは軽自動車でスレスレの細い道になります、また駐車場もあるような、ないような場所なのでおススメしません。
足の不自由な方のために、一応、地図と写真を掲載しておきます。
三輪神社スタートです
〈三輪神社〉住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町三輪1322番地 電話:0585−22−1511
①三輪神社の手前を右折、揖斐小学校の南の道へ
歌舞伎の隈取が描かれているのは一番近い公衆トイレ。②次の1つ目の角を左折
③突き当りまで進む、道が自然と右に曲がっているので、道なりに右へ
④次の1つ目の角を左折
⑤2本目の角を左折
⑥すると、道が広くなって山に登っていきます
くねくね上がっていくと〈城台山公園 播隆の森〉へ
この先は道が細くなります 軽自動車1台でギリギリです。気を付けて運転してくださいね!
民家からの距離のあと半分くらい進むと、観音様の見晴らし台に出ます。
最近は鹿や猪、猿、熊も出ますので、気を付けてください。
歴史と文化を楽しめる播隆山、一心寺、揖斐城址、山頂までの登山、多くの方に楽しんで頂きたいと思います。
(write by 山本千恵子)
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