100年以上使っているお櫃の修理を木地師にお願いして来ました。
むかし、むかし、私が生まれる前から使っていた「お櫃」(おひつ)
タガが緩んでとうとう使えなくなってしまいました(≧∇≦)
直径が50センチも有る 4升も入るお櫃は今は置くところもなくお蔵入り。
今は一年に一度、揖斐祭りのお赤飯を入れる為だけに5月4日に登場します。
乾燥してバラバラになっていてもお水を張っておくと木が膨らんで元通り!
抜けていた底もしっかりお赤飯を受け止めてきました。
でも今年のお祭りにはとうとう戻らなくなってしまいました。
「牛兵」うしひょうの焼印も押して有ります(^^)
山本呉服店は今年創業126年(呉服専業になって)になりますが、
江戸中期から料理旅館と呉服屋を併設して営業していたようです。
隣町の牛洞(現大野町)から揖斐へ出て来た山本兵八(ひょうはち)が屋号になり
うしひょう「牛兵」と呼ばれていました。
愛着のあるお櫃なので直してもらいたい!
私が小さい頃には近くに「桶屋」さんがあってガラス戸の向こうで
おっちゃんが樽や桶?を作ってたような・・・?
家のお風呂も父がそのおっちゃんに頼んで大きさを合わせて五右衛門風呂を壊して
ヒノキで作ってもらいました。
そんな風景を最近でも見たのは木曽しか思い浮かびません。
大分前になるけどイベントでお客様と妻籠宿を散策した時、
男性のお客様が小さなお櫃を嬉しそうに買われたのが印象に残っています(^^)
定休日に思い切って木曽の木地師の里を訪ねてみました。
昨日からの雨で木々が生き生きとしています。
花もキレイだけどこの時期の新緑に包まれている感じが一番好き(*^^*)
板が縮んでズレてしまっているので削り直して修理すると職人さんは3日はかかり
その手間を考えると買う程かかるよ、それでも良ければ25000円と言われました(u_u)
でも店の歴史はお金では買えません!!
他に方法は有りませんか?と聞くと
ノリでビシッと止めてしまって新しいタガをはめれば12000円
底はどちらにしても新しいのに変えないといけないからね、
どの程度か分からないけど隙間は残るよ、それも承知なら。
お櫃を預けて帰ってきました。
タガを締め直して100年以上もまえの物がまた使える!
再生するって素敵ですね(*^^*)
歴史を伝えるお櫃、どんなふうになって戻って来るか楽しみです😄
更新日 | 2017/05/25
カテゴリ | 生まれた時から呉服屋、山本由紀子のつれづれ
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