山本呉服店

豪華な着物に負けない立体感がスゴイ!「唐織 鈴木」の袋帯

ふっくらとした立体感が魅力の「唐織(からおり)」の袋帯。「唐織」って何?

「唐織」とは、多彩な色糸を使い、柄を刺繍のように縫い取りで織り出す技法で、最も高級とされる織物です。

昔は将軍など限られた人の衣装や能装束を作っていました。

能 イメージ

 

能衣裳 イメージ

美しい唐織で織られた能衣裳

 

 

能装束は役柄や演技、演出に密接な関わりを持ち、面に次いで重要な役割をはたしています。

新しい演目が作られるとそのテーマによって新しい衣装が必要でした。

能装束は元々、刺繍で作られていましたが、製作に時間が掛かりすぎ、上演が延期されたこともしばしばあったそうです。

また刺繍による豪華な装束はとても重く、舞い手の負担は大変なものでした。

能が盛んに演じられた室町時代、中国から伝わった糸を浮かせて織る織り方が伝わり、日本で改良と工夫を重ねて「唐織」が生まれました。

豪華に見えて軽い織物は帯の製法に使われる様になりました。

長い歴史の中で培われた技術が詰まっているのですね。

 

 

 

糸の染め方、種類にもこだわった京都・西陣「鈴木」の唐織の袋帯

「鈴木」の唐織の袋帯は、多彩な色糸を使っていて、とっても華やか!

艶々な糸がふっくらと浮き上がって、金銀糸で光る帯とは異なる上品さと存在感が魅力です。

 

**つややかな糸と立体感の秘密**

色鮮やかな糸がぎっしり!

本草木染め(天然染料)にこだわった染色と、2種類の糸を使い分けて織っています。

柄の部分は精錬した糸(お蚕さんが吐いた糸を洗って柔らかくした糸)を撚りをかけずに織ることで、とても織りにくいけど糸のツヤツヤ感が生きた柄になります。

一方、地の部分は「生経(きだて)」という、精錬していない(お蚕さんが吐いたままの)硬い生糸を染めて使い、パリッとした風合いに織り上がります。

 

風合いの全く違う2種類の糸を使うことで、柄の部分のふっくらツヤツヤと光沢が際立ち、唐織の美しさを引き出しています。

唐織本来の織り方ですが、今ではここまでこだわって織っている機屋は滅多にありません。

 

 

艶やかな糸は触っただけでキュッと絹鳴りの音がします。

 

たくさんの色糸を使って織っているので、一見重そうに見えるのですが、すごく軽い!!

そのヒミツは、裏に通っている糸を織った後に切って整理しているからです。

 

表から見ると分かりませんが、裏は、織った時の糸が繋がったままになっています。

余分な糸を切って整理することで、無駄な糸の重さを取り除き、余分がないのでゴワゴワしないしなやかな締め心地の帯になります。

手間は掛かりますがこの作業は唐織には欠かせない作業です。

裏側にたくさんある余分な糸をカットしていきます。

カットしたところからほつれてこないように玉止めします。

 

糸がふっくらして立体的な唐織は、帯を締めた時つい引っ掛けたりして糸が出てきてしまうような気がします。

鈴木の唐織はこのようにすべて手作業で丁寧に糸の始末をすることで、見た目の重厚感とはうらはらに軽くてしなやかで締めやすい帯が出来上がります。

 

 

総絞りや加賀友禅の着物にも負けない!上品に映える袋帯

ふっくらとやわらかく浮き出るような立体感と、本草木染にこだわって染めた糸の光沢が圧倒的に美しい「鈴木」の唐織の袋帯。

「藤娘きぬたや」のような総絞りの着物のボリューム感にも、「加賀友禅」のようなしっとりとした優美さのある着物にも上品に映え、一層引き立てます。

主張しすぎない美しさとやさしさ、光沢が魅力です!

唐織鈴木 袋帯

「藤娘きぬたや」の訪問着に「鈴木」の唐織袋帯。

 

「鈴木」の唐織の袋帯は、正統な二重太鼓が似合う帯。

留袖や色留袖、訪問着、色無地などフォーマルに締められます。

フォーマルな場には、金銀糸を使った袋帯を締めるのが一般的ですが、唐織の帯を合わせて、ワンランク上の上品さを演出できます!

 

 

古典柄もオシャレ柄も!唐織「鈴木」の帯

唐織「鈴木」は、熟練の職人さんがひとつずつ丁寧に織りあげている、手機だけの機屋さん。

一度にたくさんの作品を作ることはできません。

年に一度の「京裳苑」で、みなさんにご覧いただくために作った自信作を出品してくださいます!

 

普段、写真でしか見られないような帯も、「京裳苑」では実際に手にとってしなやかさ、軽さを実感できます。

最高の「唐織 鈴木」の袋帯がこれほど揃ってご覧いただけるのは「京裳苑」だけです!!

 

image

「鈴木」の鈴木さんも、3日間会場へ来て、作品への思いやこだわりを熱く語ってくれます!

作り手さんのこだわりがいっぱい詰まった袋帯は、あなたの大切な宝物になることでしょう!

 

 

 

 

≪京裳苑会場≫

 

更新日 | 2022/05/06

カテゴリ | 催事・イベント情報袋帯唐織 鈴木

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